2016年4月30日土曜日

近所の下見(朴、ミツバウツギ、サルトリイバラorシオデ、名残のアミガサタケ、不明キノコ)

ゴールデンウィーク中にツイッターのフォローワーさん達が家の近所まで野草散策に来られますので、野草の成長確認に行ってきました。


朴の花が綺麗に咲いていますね。
顔を近づけると良い香りがします。
新葉も柔らかくてかすかに芳香が。
なるほど、これで朴葉寿司や朴葉ご飯をするといい感じかも。


ミツバウツギも咲いていました。
三枚の葉に特徴があり、白い可愛い花をつける木です。
野草料理に興味を持ち始めた頃、山の道路の端っこで咲いていたのを採って食べたことがあります。
茹でて食べたらとても素直な味だったことを覚えています。
なんだか懐かしくなり、花も可愛いので収穫せずに帰宅しました。


たぶん、サルトリイバラの若い苗かなと思います。
サルトリイバラは成長すると細くて緑色の茎が木質化し、翌年新芽を伸ばします。
これは根元には去年の茎がありませんでしたし、葉が三角形で先が尖っていましたので、最初シオデ?と思っていました。
でも、なんだか違う・・・?

下の写真は去年撮影した庭のサルトリイバラです。
焦点があってなくてすみません(^^;
成長した葉はサルトリイバラ独特の広い葉になりますが、まだ若い葉は先が尖っているのがわかると思います。
葉の基部が丸いこともわかるかなと。

こちらはネットの野草グループでシオデ判定を受けた写真。
近所の林の中で撮影しました。
でもね、近所にはえているシオデは細いものが多いんです。
太めなものを探して去年食べてみました。クセの無い味で食べやすかったです。
美味しいのですが特徴ある味ではなかったですし、細いので、近所には結構ありますがあまり採る気にはならないかな。


公園の樹木の下でアミガサタケ発見!
もうすでにしおれていますけれど。

この巨大公園にはイエローが発生していますが、あるのは桜の木のまわり。
これはたぶん、シラカシの木かな?そのそばで見つけました。
写真ではわかりづらいですが、先が結構尖っています。ひょっとして、ブラック?
イエローはありますが、ここでブラックを見たことがなく。
来年はこっちも頻繁にチェックしようかな。
ちなみにイエローもすでに終わっていました。残念。

放置状態の梅の木の下にキノコがはえていました。
最初はしおれたものしか見当たらず、こんな写真を撮っていました。

よくよく見たら綺麗なものもありましたので撮影。
フェアリーリングを形成してはえています。

少し成長した個体ですが、カサはこんな感じ。
場所からして、『ウメハルシメジ?』と嬉しくなりましたが、ハルシメジが属するウラベニホテイシメジは柄が中実なのですね。
上の写真ではどうみても中実とは言えず。ひょっとして虫た食べたから?
カサの絹状繊維な感じはハルシメジっぽい気がするのですが、いかんせんキノコは超初心者なので同定できません。
もちろん持ち帰らず食べずです。
次にも不明キノコを紹介しますが、こういうときにキノコに詳しい人が一緒に歩いてくれたらなとすごく思います。

樹木名はわかりませんが、倒木から発生していました。
ホウキタケ科のなにかでしょうか。
(2016.09.16)
先っちょの枝分かれの感じなどから淡い黄土色から赤褐色に変化するフサヒメホウキタケかなと思います。
ただ、図鑑によるとマツなどの針葉樹の倒木から生える事が多いと書いてあり、これはマツの木ではありませんのでフサヒメホウキタケではないのかも知れません。

落ち葉などがたくさん堆積したところから発生。
もうすでになにがなにやらわからない状態ですね。


これも腐葉土の上から発生。もちろん同定できず。


これも落ち葉のところから。

カサに特徴があり、柄はとても硬い中実でした。


今回はキノコが結構はえていました。
けれど、ひとつも採らず。
今まで採ったことがあるキノコはごく少数です。
やはり、しっかりと確信が持てないと採れないです。自分の体で人体実験するつもりないし。






藤の花の甘酢漬け

先日たけのこ掘りに行った際、藤の花を摘んできました。
野草に興味を持ち出したころ、河原の茂みに野生の藤が咲いていまして、摘んで茹でて甘酢につけたらすっごく美味しくって。

でもそれからは収穫できず。
藤の花が咲いていても高い場所にあるので採れないのですよね。
なので今回、数年ぶりの収穫です。

簡単ですが作り方など。

花茎から花だけを取り外します。
咲ききったものよりもつぼみのほうが使いやすいです。

沸騰したお湯でさっと茹でて冷水にとって冷まして。

キッチンペーパーなどで水分をとってから甘酢に漬け込んで仕込み終わり。

少しずつ発色して、綺麗な藤色へと変化します。

去年、近所でも藤の花を見つけました。その時はもう咲き終わりでしたので収穫せず。
今年は少し収穫して一緒に漬け込みました。

漬け込んでおくと藤の香りと甘味がでてきます。
桜のようにはっきりと主張する香りではありませんが、上品な芳香で私は大好き!

冷蔵庫に入れておけば結構長期間保存できますので、これからちょくちょく使っていこうと思います。
やった~~(^▽^)♪






2016年4月29日金曜日

たけのこ掘りにいってきました。(野草山菜摘み、ジビエBBQも)

野食関連の方々と一緒にたけのこ掘りをしてきました。

ここ数年いつもたけのこ掘りに行っていたところから今年はお誘いがなくて、たけのこたけのこあーー、と思っていましたら、ツイッターでたけのこ掘りの話題が。
ずうずうしくも「ご一緒させてください!」とお願いしまして、はい、行ってきました。

車に同乗させていただきまして。
途中のサービスエリアで休憩中にアミガサタケ見つけました。


どでかいのが数本ありました。
さっそくキノコ狩りに興じる皆様。なんだか幸先よさそうです。

竹林に到着し、たけのこ掘り開始。


自宅から唐鍬を持参しました。
開墾用の鍬ですのですごく丈夫で強いです。


竹林管理も兼ねていますので、食べごろサイズのものだけでなく、大きく成長したたけのこもバシュバシュと倒していきました。

この竹林の中にはヤブニッケイがはえていまして、香りをかがせていただきました。
どんな香りかは京都の銘菓八つ橋を想像してください。そう、ニッキの香りです。
ニッキはこの植物からではなくニッケイの根からとるそうですが、ヤブニッケイも香りがよく、気に入りました。
近所にもはえていないかチェックしてみます。


たけのこ掘りが終わり、戦利品を並べているところ。


こんな大きなタケノコどうするの?と思いましたら、とある料理を作る目的で持ち帰るみたい。
青竹もなにかに使うみたい。

たけのこのほかにも野草山菜が豊富にありました。


まるで畑のようにセリが大量にはえている一角。
下に水が溜まっていて長靴が埋まるようなところでしたが、皆さん熱中して摘んでいますね。
ちなみに私がいるところのほうがぬかるみがすごかったです。
藤の花を摘むために、コケナイよう注意して入りました。

そしてこの後、BBQの準備をしました。


私が持参した肉は、アナグマモモ肉、アナグマあばら、鹿ロース、それから、アナグマ脂の燻製とアナグマ肉ちょこっと付き燻製。


衛生面上、他のまな板を汚したくありませんので、紙パックのお酒を切り開いた物を持参してまな板がわりにしました。
包丁も、生肉用と燻製用の二本用意。


Tクンが猪肉を持ってきてくださいました。
そしてBBQ開始。


アナグマ脂の燻製を鉄板の上に置き、熱で脂を溶かしながら食材を焼くという。
なんだかとっても一般的ではないような気がしな・・・いえいえ、このメンバーなら普通の事ですね。うん。


竹林の持ち主のかたがタケノコご飯を作ってくださいました。
ちくわが入っているのですね。美味しかったです(^^)

アナグマの肉は獣臭がします。
といってもオスイノシシのような臭みではなく、普通の人ならば食べられる程度のにおいです。
そういえばカキドオシがはえてたよなと思い、摘んできて、鉄板で軽く焼いてアナグマと一緒に食べてみました。


うん、においが抑えられますね。
でもアナグマの味も中和されてしまい、ちょっと味気ないかな。
アナグマの味が苦手な人にはおすすめかもです。

セリも一緒に焼いてたべてみたところ、セリのほうがうまーい♪
香り高いですし、食感もいいんですよね。


BBQの炭の中に小さいタケノコを1本入れて、焼きタケノコを作っていました。
周りの焦げたところをとっています。


以前にも別のところでやったことがあり、その時はエグ味が残っていましたので、今回もそうかなーと思っていたのですが・・・

うまい!!

みんなで分け合いましたので少量でしたが、エグ味がなくてびっくり!
ある程度長い時間蒸し焼きにしないといけないようですね。なるほど。


ブルーベリージャムヨーグルトもごちそうになりました。
美味しかったーー♪


食べ終わった後は、竹林の持ち主さんのお宅へお伺いして、裏の木々のはえているところでモリーユやウドを採ったり、畑に植えてある行者ニンニクをいただいたり、わんことたわむれたりして楽しいひとときをすごしました。


そして帰宅。
私が持ち帰ったのはこちら。



たけのことセリ、藤の実、藤の花です。
フジの実は以前にも食べた事がありますので、なにかの時にまた煎って食べようかなと。
フジの花は甘酢漬けにします。久しぶりの藤!すごく嬉しいです。
それから冷凍ブルーベリーもいただきました。
これからの暑い季節にぴったりなおやつですのでありがたいです。


突然の申し出を快く受け入れてくださいましたワッキーさんそして参加者の皆様、BBQの仕度やお庭を探索させてくださいました竹林の持ち主さま、車を運転して自宅まで送ってくださいましたかた、本当にお世話になりました。
時間と風と寒さの問題で釣りができなかったのは残念でしたが、とても楽しい時間を過ごさせていただきまして、感謝しています。
ありがとうございました。



2016年4月26日火曜日

行者ニンニクの苗植え付け。定植したウルイの成長具合。

東北旅行へ行った時に行者ニンニクの苗を購入しました。
写真の左上に見えますね。

この時にも紹介した山菜花壇に定植ししました。
細長い葉が行者ニンニクです。
あまり増えないと思いますが、無事定着してくれればまずは第一段階OKということで。

さて、この場所に4月13日に植えつけたウルイ(オオバギボウシ)の苗ですが、無事に成長しています。
他の雑草と一緒に茂っていますのでわかりづらいですね(^^;
オオバギボウシの葉をご存知のかたならわかると思います。
夏を乗り切ってすくすく成長してほしいです。





2016年4月25日月曜日

野草御膳に並べた野草料理(ハルノノゲシ、ハナイカダ、ヤブカラシ、アケビ、フキ、わらび、イタドリ、赤コゴミ)

野草御膳に入れた野草料理の一部です。

まずは一の重のご飯もの以外から。

右上はハルノノゲシの三五八漬けとハナイカダのお浸し。
ハルノノゲシは茹でて水にさらし、絞ってから三五八漬の素に漬け込みました。
漬け床がまだ新しかったので風味が弱く塩分が強い状態で少し寂しかったです。

ハナイカダは茹でて水にさらし、絞ってから白出汁に漬け込み。
クセのない味と、キュッキュッという食感がよかったと思います。

左下のヤブカラシの鰹節醤油たたきはこちら参照。

その下の細長いものはアケビの芽です。
アケビの芽はエグ味がありますので、茹でた後水に一晩くらいさらしてエグ味をある程度抜き、白出汁で軽く煮て味を含ませました。
水にさらしている途中で味チェックのため少し試食しましたが、4月15日の時よりもエグ味が強いですね。
春の野草山菜シーズンは一週間で味が違ってきます。


次は二の重に入れたお浸し。写真左上のケースの中身です。

フキの葉柄は大鍋で茹でて水につけ、表面の薄皮と一緒にスジをとって水にさらします。
綺麗にとれるとつるつるとした肌になりますから、指で触ってざらつきが残っているところは再度むいて綺麗に。
この時期のフキはアクが感じられませんので、水にさらす時間は短く、もしくはなくてもいいくらい。
白出汁で煮て、荒熱が取れたら汁ごとビニール袋に入れ、冷めたら冷蔵庫へ入れて味を含ませます。

中央左の深緑色のと左下のはワラビ。
4月14日に下処理をして冷凍しておいたものです。
解凍したらぐずぐずになっちゃうかなと心配でしたが、そのようなことはなくほっとしました。
いい感じに柔らかくなっていますので、これ以上加熱して溶けてしまわないように、白出汁に入れて温まったら火をとめて、後はフキと同じやり方で味をふくませました。

右下の竹のようなものはイタドリ。
これもワラビと同じ日に下処理冷凍したものを使いました。
この後も何度か収穫してゆでたりしたのですが、これが一番シャキシャキ加減がよかったのでこちらを使用。
柔らかくても美味しいのですけれど、イタドリの煮物は食感も大切ですから。
これもワラビと同じようにして味をつけました。

その上の三角形に尖ったもの、これもイタドリです。
東北旅行にいったときに摘んだイタドリの芽を使いました。
右上のものが芽です。東北ではこれを「サシボ」と呼んでいたりします。
長いのはオオイタドリ。
芽もたぶんオオイタドリなのかな。

オオイタドリの葉をとって皮をむき、イタドリの芽も薄皮などをとって綺麗にして。

熱湯をかけてから水にさらしてシュウ酸分を抜いているところ。
オオイタドリは加熱されすぎてシャキシャキ食感が減ったため使いませんでした。
サシボのほうはシャキシャキ食感がなくてもいいと思いますので、ワラビと同じようにして味を含ませて使いました。
数がほしいので、切り分けてお重に詰めました。


三の重は甘味がメイン。左側のみ記します。

左上は赤コゴミのマヨネーズ三五八和え。
会場内で和えましたので、この時はまだゆでただけの状態です。

茹でる前と後の状態。
葉柄部分に毛がついていますが、茹でて指で軽くこすると綺麗に落ちました。
普通のコゴミよりも美味しいとネットに書いてありまして、実際に食べたら、うん、コゴミよりもコクがあって食感がしっかりとしていて美味しいです。

左中央はフキの甘煮。
作りたてのほうがフキの味がしていて美味しいので会場内で作ろうかなとも思ったのですが、当日はアナグマ鍋もやりますのでたぶん忙しいと思って作ってもっていきました。
やはり味には満足できませんでしたけれど、フキといえば和食だろという概念を少しでも変えることができたら嬉しいなと。

左下のハルジオンのカッテージチーズ辛子和えですが、うーん、ハルジオンの味がしない。。。
不味くはないのですけれどね、野草の持ち味を活かせなかったという点であかんかったです。


茹でて水にさらして、の下処理が多かったので、台所はこうなりました。

そしてお重に詰める前はこんな状態に。

料理の数が多すぎてなにがなにやらわからん状態ですね(^^;
無事に詰めることができてよかったよかった。





野草御膳に並べた料理(野草の猪肉巻き、モリーユ猪肉詰め煮)

野草御膳に並べた料理の一部を紹介。

二の重、肉料理です。


右側の野草の猪肉巻きから。

半解凍状態の猪肉を薄くスライスし、肉の上に野草を並べて。
入れたのは、ハルジオン、カキドオシ、赤コゴミ、ノビルの茎。
ノビル以外は軽く茹でてあります。
赤コゴミは軸の部分のみ使用。

ノビルは少し硬くなりはじめていました。
花が咲く時期になると茎の中心部分がとても硬くなって食べづらいです。
今回はそこまで硬くはありませんが、根元部分の食感がよくないものも何本かありました。
なので根元のほうは肉巻きには使わず、モリーユ肉詰めにまわしました。

肉巻きなんて手間のかかる料理を普段あまりしたことがなく。
具材が多いと巻き辛いものなのですね。
できるだけきっちりと巻いて、フライパンに入れてころころ転がしながら焼き、砂糖と醤油で味をつけて、切って完成。

脂身がありませんので食感が硬かったです。
調味料をトロッとさせてまとわりつかせれば食べやすいのですが、お重に詰めますからそれもしませんでしたし。
でもまあ小さく切りましたので大丈夫かなと。


次にモリーユ猪肉詰め。
この時この時に収穫したモリーユ(アミガサタケ)を使いまして、ブラックとイエローの両方が大きさ揃えて入っています。

乾燥保存しておいたモリーユを水につけて戻して。

ふっくらと戻りました。
生のままだともろくてヒダがすぐに壊れてしまいますが、干して戻した後はすっごく丈夫。
指で綺麗にこすり洗いをしてから下茹でし、軸を切り離しました。

猪肉をミンチにします。
ひき肉には脂身があったほうがだんぜん美味しいので、左側についている脂も一緒にミンチしました。
これくらいの少量でしたら、包丁で薄切りにして千切りにして小口切りにして、それからトントンすればOK。
ノビルの根元の硬くなった部分とモリーユの軸も細かく切って猪ひき肉に混ぜ込みました。

モリーユに茶漉しで軽く小麦粉をふって。
こうすれば中の具材がはずれにくくなりますので。

具材をモリーユの中に詰め込みます。
フライパンで焼いて、砂糖や醤油、出汁で煮て味をふくませて完成。

この料理はモリーユの味の良さは引き出せませんが、食感は楽しめるかと。
見た目も楽しいですし。