2018年3月31日土曜日

野草山菜図鑑や野草料理本

食べられる野草山菜の図鑑でおすすめなのありますか?と聞かれる事が何度かあります。
すべての図鑑を見たわけではありませんので『これが一番いい!』と断言する事はできませんが、多少でも参考になればいいなと思い、持っている本について記してみます。
(アンダーラインと黄色がある文字や画像の一部はamazonへのリンクをはってあります。)

私が持っている野草山菜図鑑


この他に『道草料理入門』と、自費出版ぽい感じの『自然を味わう野草料理』がありまして、ただいま貸し出し中です。


『料理に生かす身近な薬草百科』
某巨大掲示板の野草関連スレで「ものすっごくいい!」と紹介されていましたので買ってみました。でも、私にはあいませんでした。
体に良いとされる植物が薬用効果と共に掲載されています。
じゃがいもなど野菜も載っています。
利用法は煎じて飲むのが多いです。
食材というのは良い面悪い面両方を持っていると思っていますので、「これは体にいい!」とかあまり思わない性格でして、薬効が記されていても、ふーん、で終わる私。
注意する点として、今では毒草扱いとなったコンフリーが掲載されています。
2013年発行本なのに、2004年に毒指定された情報が反映されていませんね。。。
食べられる野草山菜図鑑には載っていない植物も多数掲載されていますのでずっと手元においておきましたが、薬効が知りたいかたにお譲りしちゃおうかなと思っています。


山菜と木の実の図鑑
写真がたくさんあり、著者の歯に衣着せぬ食レポが楽しく、自分も食べてみたくなる図鑑です。
そして他の山菜図鑑よりも木の実と野生イチゴの掲載数が多いです。
イチゴは10種も載っていて、どのような味なのか記されています。
木の実、それから根っこ(地下茎・根茎)もたくさん載っています。
ただ、今の時期はどんな植物が収穫できるかがわかりづらく、植物の特徴も把握しづらく、似ている毒草との照合が難しいです。
良い本ではあります。


山菜
表紙がないのでわかりづらいですね。こんな感じの表紙です。



フィールド・ガイドシリーズの本です。
屋外へもっていって見る事を前提としていますので、薄めで小さい本ですが、私が持っている野草山菜図鑑の中で掲載植物が一番多いです。
街中で見つけられる植物、郊外、山、それから木の芽、木の花、木の実などの項目に分かれています。
簡単な料理法も載っています。
ハンディタイプの本に種類多く載せてありますので、個々の説明文が短いです。
植物に興味を持ち始めた人がこの本で同定するのって、ほんのちょっと難しいかもしれません。
※私が持っているのは1993年発行本ですのでコンフリーは普通に掲載されています。その後改定されたかはわかりません。


ひと目で探せる四季の山菜
これも表紙を外していますね。外へ持ち出すとボロボロになるのがイヤですぐにとっちゃうんですよ。
表紙はこんな感じです。



掲載量がずば抜けて多いわけではありませんが、食べられる野草山菜に興味を持った人には私はこの本をおすすめしています。


私が持っているほかの図鑑とは違い、収穫できる時期、採れる場所、そしてなにより、植物の特徴をきちんと細かく書いてあります。
月のところに色がついていて、アケビは春の新芽、秋の実の二回収穫できる事がわかりますね。

似ている毒草も同じページ内に掲載してあります。


写真右下、赤い枠で囲まれているのがタラの芽に似ているヤマウルシの芽。
植物に詳しい人は事前知識として似ている有毒植物を把握していますが、初めて興味を持ったかたはヤマウルシをご存知ない人もいらっしゃると思います。
なので同じページ内に記してあるのはとても良い事。
採取の手引きとして、一番芽だけを摘む、と書いてあるのもいいですね。
ただ、この本も発行が古いです。
コンフリーは掲載されていませんが、発行後に有毒となったものが載っているかもしれません。


最近では食べられる山菜野草図鑑も多数出版されていることと思います。
私は古い本しか持っていませんが、新しい本の中に良いものがあるかもしれません。
料理が多数掲載されている本もよいのですが、自分で採取するのでしたら、植物の特徴や採取時期、採れる場所、そしてなにより、似た有毒植物がすぐにわかる本がよいと思います。


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野草山菜レシピ本では、この本が一番好き。

道草料理入門


最近でた野草山菜本はどのような感じか知りませんが、昔の野草山菜本に載っている料理は和風のものばかりでした。
こちらの本は洋菓子などへの利用法が多数載っています。
しかも、全部美味しそう!!
私が毎年作っているふきのとうのクリームチーズスナックなどはこちらの本でレシピを知りました。
今では野草友達の間でごく普通になっているカラシ菜のタネから作るマスタード、これもこの本で初めて知りました。
発行は2008年と少し古いですが、掲載されている料理は今でも目新しく感じます。


もう一冊、『自然を味わう野草料理』という小冊子も持っています。


右端の本です。中央のは前述の道草料理入門。
(余談ですが『「大志満」のおもてなし和食』は盛りつけが美しく、参考にしています)

イラストと文章でレシピを紹介してあります。


他の本よりも見劣りしそうですが、掲載されているレシピは「こういう使い方があったのか!」「確かにこの野草はこの料理に使ったら美味しくなるだろうな」というものが多く、とても参考になりました。
書店での取り扱いはないかもしれませんが、お気に入りの本です。


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色々紹介しましたし、amazonへのリンクも貼りましたが、できれば書店へ行って何冊か手にとって中身を読み、自分に一番ぴったりくる図鑑を購入するほうがよいです。
知っている野草、例えばタンポポ、春の七草、葛などを見てふむふむと納得できたり、これも食べられるんだ!とわくわくするページがあったりする本。
そして先にも書きましたが、似ている毒草がすぐにわかる本がいいかなと。

食べられそうな野草を摘んでもすぐに口に入れないでくださいね。
食べられる植物とよく似た毒草、たくさんあります。
まずは図鑑でしっかりと確認して、間違いないとわかってから食べてみてください。

良い図鑑と出会えますように。。







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